CPUの選び方
CPUの性能で、パソコンの性能がほぼ決まる
CPU は、人間にたとえると頭脳にあたるものであり、パソコンの性能の高さを左右する重要な PC パーツです。
CPU 以外にもパソコンの性能の高さに深く関わってくる PC パーツはありますが、頭脳的存在の CPU の性能が悪ければ、他の PC
パーツの性能が良くても十分性能を発揮できなかったりしますので、パソコンの性能の高さを重視するなら、CPU はよく吟味して選ぶ必要があります。
使用目的を明確にする
CPU を選ぶときは、パソコンの使用目的に応じて、適した CPU を選ぶ必要があります。なぜなら、使用目的によって必要な CPU の性能の高さが異なってくるからです。
例えば、インターネットやメール等のパソコンに負荷がかからないソフトウェアの使用に限るのであれば、価格が安い低性能 CPU で十分です。動画編集や画像編集、PC
ゲーム等、パソコンに高負荷がかかるソフトウェアを使用する機会があるのであれば、価格が高いですが高性能 CPU が必須です。
もし、使用目的が明確に決まらず、どのようなソフトウェアを使うことになるかわからないのであれば、標準的な性能を持つ CPU を選ぶのが無難です。最近の CPU
は、随分と性能が進化したため、標準的な性能を持つ CPU でも、パソコンに高負荷がかかる動画編集作業等も、結構快適に行えます。
また、パソコンに負荷がかからない作業に限る場合でも、標準的な CPU を選ぶことにより、多数のソフトウェアが起動しても快適に動作するといった恩恵が受けられますし、将来パソコンに高負荷がかかるソフトウェアを使うことになっても大きく困ることはありません。なので、本当に低性能 CPU で十分であると決まっていなければ、標準的な性能を持つ CPU を選んでおくのが無難です。
高性能 CPU と低性能 CPU の特徴
以下の表に、高性能 CPU と低性能 CPU について特徴をまとめています。価格と性能以外にも、選ぶときに注意しておきたい特徴が両者で異なりますので参考にしてみてください。また、両者の中間的な存在となる標準的性能 CPU は、特徴についても中間的なものになります。
項目 | 特徴 |
---|---|
高性能 CPU | ・価格が高い ・発熱量が多いため、十分な冷却がされないとオーバーヒートしやすい ・発熱量が多いため、強い冷却ファンが必要となり、静音になりにくい ・消費電力が高いので、十分な電源供給が必要 |
低性能 CPU | ・価格が安い ・発熱量が少ないため、小型の PC ケースに入れてもオーバーヒートしにくい ・発熱力が少なく、強い冷却ファンを必要としないため、静音が実現しやすい ・消費電力が少ないため、エコになる |